レジデンス・ハウス『レティツィア』
イタリアのファッション・メーカー【フェンディ】社は、1925年にエドアルドとアデル夫妻によって創立されました。その後5人の娘達がこのブランドの威信を高め、世界レベルでの名声を獲得するにいたった事は、多くの皆さんがすでにご存知のところかも知れません。その5人姉妹の一人アンナ・フェンディ・ヴェントゥリーニは、二人の娘マリア・テレーザとマリア・イラリア、そして孫のジュリオ・チェーザレとデルフィーナと共に、ファミリー事業の内外においてますますの情熱と創造性を捧げ続けています。彼女の最新の事業の一つは、ローマのテヴェレ川沿い、ポポロ広場とプラーティ地区ウンベルティーノの間にある、外観的にも歴史的にも際立ったヴィッラ(庭園付き屋敷)・レティツィアのゲスト・ハウスの復旧でした。このヴィッラは、各種事業の中でも建築が花形だった1920年代の巨匠達の間にあって、今なお名声を誇るアルマンド・ブラズィーニによって1911年に設計されました。その特徴としてモダニズモとローマ文化、合理主義と後期ローマ・バロック、そして国際性等が強くミックスされている事が挙げられます。ゲスト・ハウスの改装は、各部屋にそれぞれの特徴を持たせつつサロンとキッチン、テラスもしくは庭を備えた、そしてプライヴァシーを重視して家庭的な暖かみに溢れたミニ・アパートメントの完成として、このヴィッラに新たな生命を吹き込みました。
そこからはアンナが陽気で遊び心溢れる感覚を持ち、プライヴァシーを始めとしてゲストの皆様が心から望まれるものに細心の注意を払い、“家を作る”ための彼女ならではの愛情あるやり方でこれらの事業に取り組んだ事が伺われます。すべてはローマの中心において喜びと魔法のような静けさと安らぎの為。そしてレティツィア・ハウスに滞在するという事が、歴史がその名を刻む土地にあってリラックスの為の空間に身を安めつつ、芸術家やコレクター、デザイナーやその他世界を股に掛ける人々が交差するポイントに脚を踏み入れる事でありますように。 |